2025-08-27

【2025年最新版】ダイレクトリクルーティングとは?費用・成功ポイントを徹底解説

(株)uloqo 代表取締役 関川 懸介

この記事の監修者:(株)uloqo 代表取締役 関川 懸介

【2025年最新版】ダイレクトリクルーティングとは?費用・成功ポイントを徹底解説

採用市場の変化に伴い、従来の求人広告や人材紹介だけでは十分な人材確保が難しくなっています。そんな中で注目されているのが「ダイレクトリクルーティング」です。企業が自ら候補者に直接アプローチすることで、潜在層を含めた幅広い人材に接点を持てるのが大きな魅力です。
本記事では、ダイレクトリクルーティングの基本的な仕組みから従来の採用手法との違い、導入コストや成功のポイント、さらにはおすすめのサービスまでを分かりやすく解説します。
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この記事の目次
  1. ダイレクトリクルーティングとは?基本から従来の採用手法との違いまで
  2. ダイレクトリクルーティングにかかる費用とその内訳
  3. 【4選】ダイレクトリクルーティングを成功に導くポイント
  4. ダイレクトリクルーティングにおすすめのサービスとツール比較
  5. 【4選】自社に合ったサービス選択のポイント
  6. ダイレクトリクルーティングとは?よくある質問(FAQ)
  7. ダイレクトリクルーティングとは?まとめ
  8. 採用課題にお困りの方へ!uloqoにお任せください

ダイレクトリクルーティングとは?基本から従来の採用手法との違いまで

企業が求める人材に直接アプローチする「攻めの採用」として、近年ダイレクトリクルーティングが注目を集めています。しかし、「具体的にどんな採用手法なの?」「従来のやり方と何が違う?」といった疑問を持つ採用担当者の方も多いのではないでしょうか。

ここでは、ダイレクトリクルーティングの基本から、注目される背景、そしてどんな企業に向いているのかを解説します。なお、この手法は手間がかかるため、業務負担を軽減するスカウト代行といったサービスも存在します。

■スカウト代行について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
【最新版】スカウト代行おすすめ8社を紹介!サービスの特徴、選び方を解説

ダイレクトリクルーティングの定義と仕組み

ダイレクトリクルーティングとは、企業が人材紹介会社や求人サイトを介さず、自社の採用担当者が主体となって、候補者に直接アプローチする採用手法のことです。具体的には、SNSやスカウトサイトのデータベースなどを活用して、自社の求める要件に合う人材を探し出し、スカウトメールを送ります。

この手法は、従来の「応募を待つ」受け身の採用とは異なり、企業側が能動的に動くのが特徴です。そのため、潜在的な転職者層にもアプローチできる点が大きな強みとなります。

従来の求人広告や人材紹介との違い

ダイレクトリクルーティングは、従来の主要な採用手法である求人広告や人材紹介と、いくつかの点で明確な違いがあります。

採用手法 候補者へのアプローチ コストの発生タイミング 採用ノウハウの蓄積
求人広告 不特定多数に向けた情報発信 掲載時 自社に蓄積しにくい
人材紹介 人材紹介会社が候補者を選定 採用成功時 自社に蓄積されない
ダイレクトリクルーティング 採用担当者が直接アプローチ サービス利用時 自社に蓄積される

従来の求人広告は、広く浅く情報を届けるため、自社の求める人材からの応募が少ないこともあります。一方、人材紹介は手間がかからない反面、採用成功時に高額な費用が発生し、ノウハウが自社に残りにくいというデメリットがあります。

ダイレクトリクルーティングは、手間はかかるものの、自社で主体的に採用活動を行うためノウハウが蓄積され、中長期的な採用力強化に繋がります。

■ダイレクトリクルーティングとスカウトの違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ダイレクトリクルーティングとスカウトの違いとは?特徴や使い分け方なども解説!

注目されている背景と市場動向

ダイレクトリクルーティングが注目されている背景には、少子化による労働人口の減少と、転職市場の活性化が挙げられます。

特に、IT人材などの専門職は常に需要が高く、従来の採用手法では優秀な人材が採用できません。そのような状況において、企業自らが「攻め」の姿勢で直接アプローチできるダイレクトリクルーティングは、競合との差別化を図る上で不可欠な手法となっています。

ダイレクトリクルーティングが向いている企業の特徴

ダイレクトリクルーティングは、すべての企業に向いているわけではありません。中長期的な採用計画があり、求める人物像が明確で、採用担当者が一定の時間を割ける企業は特に高い効果が期待できます。

即効性よりも、採用ノウハウを蓄積し、継続的に優秀な人材を獲得したい企業に向いています。また、求める人物像やスキルが具体的に決まっている企業は、ピンポイントでアプローチできるため成功しやすいと考えられます。手間や工数がかかるため、採用担当者に一定のリソースがあることも前提となります。

ダイレクトリクルーティングにかかる費用とその内訳

ダイレクトリクルーティングは、人材紹介サービスと異なり、採用成功時に高額な費用が発生しないことが大きな魅力です。しかし、サービス導入には一定のコストがかかります。ここでは、料金体系の種類、相場、そして採用単価の算出方法について解説します。

■ダイレクトリクルーティングの費用について詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
ダイレクトリクルーティングにかかる費用とは?導入手順まで徹底解説!

料金形態の種類と相場

ダイレクトリクルーティングの料金体系は、主に以下の3種類に分かれます。

  • 月額定額制

サービス利用期間に応じて月額費用を支払う形式です。期間中はスカウトを無制限に送信できるサービスが多く、採用人数が多いほど一人あたりの採用単価を抑えられます。相場は月額5万〜10万円程度です。

  • 成功報酬型

採用が決定した際に費用が発生する形式です。初期費用を抑えられるため、採用人数が少ない場合や、初めてダイレクトリクルーティングを試す企業に適しています。料金は採用者の年収に応じて決まり、年収の10〜20%が相場です。

  • ハイブリッド型

月額費用と採用成功時の成功報酬を組み合わせた形式です。採用担当者の工数や予算に合わせて、柔軟にプランを選択できます。

採用単価の算出方法と目安

ダイレクトリクルーティングにおける一人あたりの採用単価は、以下の式で算出できます。

採用単価 = (サービス利用料 + 人件費) ÷ 採用人数

採用単価の目安は、サービスの種類や採用職種によって大きく異なりますが、一般的には15万〜50万円程度と言われています。人材紹介の採用単価(年収の30〜35%)と比較すると、大幅にコストを削減できる可能性が高いです。

追加費用が発生するケース

基本料金以外にも、以下のような場合に別途費用が発生することがあります。

  • スカウトメールの追加送信

月額定額制の場合、基本プランの送信数を超えて追加でスカウトを送る場合に費用がかかります。

  • オプション機能の利用

候補者の検索機能や、分析レポート機能など、オプション機能を利用する際に費用が発生する場合があります。

  • コンサルティング費用

スカウトメールの作成代行や運用代行など、専門家によるサポートを受ける場合に費用がかかることがあります。

【4選】ダイレクトリクルーティングを成功に導くポイント

ダイレクトリクルーティングは、ただサービスを導入するだけでは成果が出ません。ここでは、採用を成功させるために、特に重要となる4つのポイントを解説いたします。

  • 採用課題を具体化する
  • 専任担当者の配置と社内連携を強化する
  • 効果的なスカウトメールを作成する
  • 採用要件を柔軟に設定して母集団形成をする

各ポイントについて、以下で詳しく解説いたします。

採用課題を具体化し、ターゲットを明確にする

「若手を採用したい」「優秀な人材が欲しい」といった抽象的な課題では、効果的な採用活動はできません。まずは、「なぜ若手が必要なのか」「どのようなスキルや経験を持つ人材が、どのような役割を担うのか」といった採用課題を具体化することが重要です。

課題が明確になれば、それに紐づく採用ターゲットも自然と明確になります。ターゲットが明確になることで、候補者の検索から、刺さるスカウトメールの作成まで、すべてのプロセスがスムーズに進みます。

専任担当者の配置と社内連携を強化する

ダイレクトリクルーティングは、候補者の検索やスカウトメールの作成・送信に多くの工数がかかります。そのため、専任の担当者を配置するか、少なくとも一定の時間を確保できる担当者を置くことが成功の鍵となります。

また、候補者の選定や面談には、現場のマネージャーやメンバーの協力が不可欠です。日頃から現場と密に連携を取り、採用要件のすり合わせや、候補者への対応スピードを上げるための体制を構築しておきましょう。

効果的なスカウトメールを作成する

候補者は日々、多くのスカウトメールを受け取っています。その中で、自社のメールを開封し、返信してもらうためには、画一的なテンプレートではなく、一人ひとりに合わせたパーソナライズされた文面を作成することが不可欠です。

候補者のプロフィールや経歴に具体的に言及し、「なぜあなたにスカウトを送ったのか」を明確に伝えましょう。これにより、候補者は特別感を抱き、返信への心理的なハードルが下がります。

採用要件を柔軟に設定して母集団形成を最適化する

採用要件を厳しく設定しすぎると、対象となる候補者が極端に少なくなり、母集団形成が困難になります。特に、未経験でもポテンシャルを秘めた人材を探したい場合は、必須スキルを限定しすぎず、人物特性や志向性も考慮に入れて要件を柔軟に設定することが重要です。

これにより、これまでリーチできなかった層にもアプローチできるようになり、母集団の最適化に繋がります。

ダイレクトリクルーティングにおすすめのサービスとツール比較

ダイレクトリクルーティングサービスは、採用するターゲットによって強みが異なります。ここでは、中途採用と新卒採用それぞれの主要サービスを比較し、その特徴を解説します。

中途採用向けの主要サービス一覧と特徴

サービス名 主な特徴 向いている企業
Wantedly
  • 給与・待遇非公開で、会社のビジョンやカルチャーへの共感を重視する
  • カジュアル面談が主流で、気軽に接点を持てる
  • 若手やIT人材の登録者が多い
  • 会社のビジョンやカルチャーに共感してほしい企業
  • 若手やエンジニア採用を強化したい企業
ビズリーチ
  • ハイクラス・即戦力人材に特化
  • 年収が高い層や専門スキルを持つ人材が多い
  • ヘッドハンター経由の採用も可能
  • 専門職や管理職など即戦力人材を求める企業
  • 採用にかけられる予算が比較的多い企業
リクナビNEXT
  • 国内最大級の登録者数で、幅広い層にアプローチできる
  • 転職意欲が顕在化した層が中心
  • スカウトメールのテンプレートが豊富
  • 幅広い職種・経験の候補者を確保したい企業
  • スカウト採用をこれから始める企業

出典:)「共感でつながるビジネスSNS 」Wantedly
出典:)「登録するだけで驚きのスカウトが 」ビズリーチ
出典:)「転職ならリクナビNEXT 」リクナビNEXT

新卒採用向けの主要サービス一覧と特徴

サービス名 主な特徴 向いている企業
OfferBox
  • 学生がプロフィールを登録し、企業がオファーを送る「待つ」形式が基本
  • プロフィール情報が豊富で、人柄や志向性を把握しやすい
  • 利用学生数がトップクラス
  • 学生一人ひとりの個性や潜在能力を重視する企業
  • 採用業務の効率化を図りたい企業
dodaキャンパス
  • キャリア教育支援プログラムと連動したサービス
  • 学生の学習履歴や活動実績を把握しやすい
  • 学校推薦型やインターンシップからの採用にも活用できる
  • 学生の学習意欲や専門性を重視する企業
  • インターンシップから採用に繋げたい企業
キミスカ
  • 企業側から学生に直接アプローチできる
  • 選考パスを学生に提示でき、選考フローを短縮できる
  • 特定の経験やスキルを持つ学生を探しやすい
  • 求めるターゲットが明確な企業
  • 選考の効率化を図りたい企業

出典:)「スカウト型の就活サイト 」OfferBox

出典:)「そのオファーが、チカラになる 」dodaキャンパス

出典:)「企業から本気のスカウトが届く 」キミスカ

【4選】自社に合ったサービス選択のポイント

ダイレクトリクルーティングサービスは多岐にわたるため、どれを選べば良いか迷うかもしれません。ここでは、自社の採用課題に最適なサービスを見つけるための重要なポイントを4つご紹介します。

登録される人材の属性と母集団の規模を確認する

サービスによって登録している人材の属性は大きく異なります。自社が求める人材(例:若手、ハイクラス、特定の専門職)が、そのサービスのメイン層であるかを確認しましょう。また、母集団の規模も重要な要素です。規模が大きいほど多くの候補者にアプローチできますが、その分、競合も増えるため、自社が埋もれない工夫も必要となります。

費用体系と予算の適合性を検討する

サービスの料金体系は、月額定額制、成功報酬型、ハイブリッド型など様々です。採用人数が多い場合は月額定額制が、少ない場合は成功報酬型がコストパフォーマンスに優れる傾向にあります。自社の採用計画と予算を照らし合わせ、最も費用対効果が高い料金体系を選びましょう。

導入企業の口コミや事例を参考にする

各サービスが公開している導入企業の事例や、第三者による口コミサイトなどを参考にすることで、実際にどのような成果が出ているかを知ることができます。自社と似た規模や業種の企業が成功している事例があれば、そのサービスが自社に合っている可能性が高いと言えます。

スカウトの返信率や面談化率を確認する

サービスによっては、過去のスカウトの返信率や面談化率などのデータを提供している場合があります。これらの数値は、そのサービスがどれだけ効果的に機能しているかを測る重要な指標です。高い数値を維持しているサービスは、多くの候補者に支持されている証拠と言えるでしょう。

ダイレクトリクルーティングとは?よくある質問(FAQ)

ダイレクトリクルーティングについてよくある質問をまとめました。

ダイレクトリクルーティングとは具体的にどんな採用手法?

企業が求人広告や人材紹介を介さず、SNSやスカウトサービスを活用して候補者に直接アプローチする採用手法です。受け身の採用ではなく、企業主体で動けるのが特徴です。

従来の採用手法と何が違うの?

求人広告や人材紹介は「応募を待つ」スタイルですが、ダイレクトリクルーティングは「攻めの採用」です。自社に採用ノウハウが蓄積されやすいのも違いのひとつです。

費用はどのくらいかかる?

月額定額制なら5万〜10万円程度、成功報酬型なら採用者の年収の10〜20%が目安です。人材紹介に比べるとコストを抑えやすいのが特徴です。

採用単価はどれくらい?

サービス利用料や人件費を含めて一人あたり15万〜50万円程度が一般的です。人材紹介より大幅に安くなるケースが多いです。

ダイレクトリクルーティングとは?まとめ

いかがでしたでしょうか?本記事では、ダイレクトリクルーティングの基本的な仕組みから、従来の採用手法との違い、導入にかかる費用、成功のポイント、さらにはおすすめのサービス比較まで幅広く解説しました。

ダイレクトリクルーティングは「攻めの採用」として、自社にノウハウを蓄積しながら優秀な人材に直接アプローチできる強力な手法です。ただし、一定の工数やリソースが必要であり、自社の採用計画や体制との相性を見極めることが重要です。

本記事を参考に、自社に合った採用スタイルを見直し、効果的な人材獲得につなげてみてください。

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(株)uloqo 代表取締役 関川 懸介
この記事の監修者:(株)uloqo 代表取締役 関川 懸介

2016年4月、(株)uloqoを設立。
代表取締役として各領域を管掌。現在も大規模案件のディレクターとして、採用・エンジニア採用・人事評価制度策定支援等に従事。
累計300社以上の支援実績を誇る。大手新聞社やテスト支援会社、フリマアプリ企業をはじめとしたエンタープライズ企業に対する支援実績が中心。採用企画・スカウト・採用広報・組織開発全般・デジタル人材全般に強みを持つ。

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